会議の音声波形が、録音コントロールの横で整理されたノートに変わるMacの画面。

Earnote:Macで録音し、ローカルAIで会議ノートを作る

EarnoteはApple Silicon搭載Macで会議や講義を録音し、音声をローカルで文字起こしして、既存のノートアプリへ整理された記録を送れるオープンソースアプリです。

要点
  • Macのマイクとシステム音声を録音し、Apple SpeechまたはWhisperKitでローカル文字起こし。選択したローカル/クラウドAIで構造化ノートを作成します。
  • 通話検知、一時停止、タイムスタンプ再生、話者分離、文字起こし検索、カテゴリ別テンプレート、講義向け機能、ノート・タスクアプリへの書き出しに対応します。
  • ローカルモデルならノート生成もMac内で行えます。クラウドAIでは文字起こしが送信されます。iCloud同期はノートと文字起こしが対象で、プロジェクトによると音声はMac内に残ります。
  • Apple Silicon M1以降、macOS 15以降、8 GBメモリが目安です。Apple SpeechとApple IntelligenceにはmacOS 26以降が必要です。最新の公式v0.9.21にはDMGがあり、アプリはベータ版です。

録音から、その後に使えるノートまで

Earnoteは会議、通話、講義を実用的なノートに変えるmacOSネイティブアプリです。Mac上で音声を録音して文字起こしし、AIで要点を整理します。長い会話を聞き直して決定事項を探す手間を減らせます。

文字起こしをどこで行うか、ノートをどのモデルに書かせるか、結果をどこに保存するかを別々に選べます。そのため、文字起こしがローカルでも、ノート生成まで自動的にローカルになるわけではありません。

マイクだけでなくMacのシステム音声も録音

マイク音声とMacから流れる音声を同時に録音できます。システム音声にはmacOSのCore Audio process tapsを使うため、通話相手の声を録るだけならBlackHoleのような仮想オーディオデバイスを追加する必要はありません。

Zoom、Teams、Webex、FaceTime、Slackなどの通話を検知し、小さな案内を表示して録音を提案します。席を外す場面では一時停止でき、その間は何も保存されないとプロジェクトは説明しています。通話終了時に録音を止める設定もあります。

文字起こしも要約もMac上で選ぶ

文字起こしには、macOS 26以降のApple Speech、またはWhisperKit経由のWhisperを使えます。ノート生成は同梱のオンデバイスモデルが初期設定です。一度モデルをダウンロードすれば、プライベートかつオフラインで利用できます。初回ダウンロードにはインターネット接続と約2.3 GBの空き容量が必要です。

Apple Intelligence、Ollama、LM Studio、Claude、OpenAI、Gemini、Mistral、OpenAI互換サーバー、既存のClaude CodeやCodexのサブスクリプションも選べます。クラウドAIを選んだ場合は文字起こしテキストがそのプロバイダーに送られるため、ローカル処理との境界を確認しましょう。

会話の種類ごとにノートの形を変える

講義、面接、顧客との通話などのカテゴリを作り、それぞれにアイコン、色、要約の指示、書き出し先を設定できます。セットアップアシスタントが権限、モデル、AIプロバイダー、保存先を案内するため、ターミナル操作は不要です。

講義用カテゴリには重要概念や試験のヒントを、顧客との通話には決定事項や次の作業をまとめるよう指示できます。講義から質問と回答のフラッシュカードをノート内に作る機能もあります。

タイムスタンプ、再生、検索をひとつに

各ノートには音声プレーヤーがあり、タイムスタンプを選ぶと録音の該当箇所へ移動します。ノートと文字起こしを並べ、再生に合わせて文字起こしを追うこともでき、名前や発言を確認しやすくなります。

マイク音声とシステム音声を比べて、自分と相手の発言を分けて表示します。文字起こし全文を検索でき、グローバルショートカットから録音を開始・停止できます。3時間を超える録音は分割して処理します。

いつものノートアプリやタスク管理へ

ノートはNotion、Obsidian、Logseq、Apple Notes、Markdownフォルダ、Bear、Craftへ書き出せます。タスクはApple Reminders、Things、Todoistに送れるため、会話から出た作業を普段使うタスクリストで管理できます。

メニューバーから録音の開始、一時停止、停止や最近のノートを確認でき、メインウィンドウを開きっぱなしにする必要はありません。音声ファイルをEarnoteへドラッグして、同じ文字起こしとノート生成の流れで処理することも可能です。

ローカルに残る情報、外部へ送る情報

音声と文字起こしはEarnoteのアプリケーションサポート領域に保存されます。任意のiCloud同期ではノートと文字起こしをプライベートなiCloudデータベースに保存しますが、プロジェクトによると音声自体はMacから送信されません。内蔵ローカルモデルならノート生成もMac内で完結します。

クラウドモデルを選ぶと文字起こしテキストが送信され、アプリ内にも通知が表示されます。APIキーはmacOS Keychainに保存されます。機密性の高い会話を録音する前に利用中のプロバイダーを確認し、参加者の同意も得てください。

会議だけでなく講義や長時間の記録にも

学期の講義をまとめる画面では、同じ科目の話題やつながり、試験のヒントを振り返れます。技術用語を簡単に説明する設定、PDF保存や印刷、Anki向けCSV書き出しも用意されています。

長時間の録音は音声を分割し、長い文字起こしも段階的に要約します。3時間の講義には便利ですが、Earnoteはまだベータ版です。重要な内容では元の音声を残し、AIの要約を完全な記録として扱わないようにしましょう。

必要なMac環境と言語の範囲

macOS 15以降とApple Silicon M1以降のMacが必要で、メモリは8 GB以上が目安です。ローカルAIモデル用に約2.3 GBの空き容量を確保してください。Apple SpeechとApple IntelligenceはmacOS 26以降が必要で、文字起こしにはWhisperKitも選べます。

アプリの表示言語はMacの設定に従い、現在は英語またはドイツ語です。ノートを書く言語は設定画面で別に選べるため、表示言語と一致させる必要はありません。本記事で確認した最新の公式版はv0.9.21で、プロジェクトはEarnoteをベータ版としています。

公式v0.9.21 Releaseからインストール

このアプリと開発者に対応するMac App Store掲載情報は見つかりませんでした。そのため、公式 Earnote.dmg を直接ダウンロードしてください。変更内容やバージョン情報は公式v0.9.21 Releaseで確認できます。

ディスクイメージを開き、Earnoteをアプリケーションフォルダへドラッグします。プロジェクトはApple Developer IDで署名し、公証済みと説明しており、通常はダブルクリックで起動できます。利用可能なインストーラーがあるため、ソースからビルドする必要はありません。

MITライセンス、ベータ版、録音への同意

EarnoteのアプリケーションソースはMIT Licenseで公開されています。選択した外部AIプロバイダーやモデルの利用条件は別途確認してください。機能の最新状況、セットアップ、プライバシーについては公式リポジトリとREADMEを参照できます。

録音に関する法律や職場のルールは地域や環境によって異なります。参加者に録音を知らせ、必要な同意を得てください。Earnoteにも注意喚起が表示されます。ベータ版で重要な会話を扱う場合は、AIプロバイダーの設定と共有前のノート内容も確認しましょう。

プロジェクト情報

ライセンス
MIT
対応環境
macOS 15 or later; Apple Silicon M1 or newer; 8 GB RAM recommended
実装言語
Swift and SwiftUI; local transcription through Apple Speech or WhisperKit
確認したバージョン
v0.9.21 (latest official GitHub Release checked 2026-09-24)

インストール

# Download the official v0.9.21 DMG:
open https://github.com/louiskl/Earnote/releases/download/v0.9.21/Earnote.dmg

# Open the DMG and move Earnote.app to /Applications.

ライセンスの概要

EarnoteのアプリケーションソースはMITライセンスです。選択したAIモデルや外部プロバイダーには個別の利用条件とプライバシーポリシーがあります。