AI支援コーディングを毎日使うようになると、見えにくい状態ほど複雑になります。Claude、Codex、Gemini、Grokにはそれぞれ異なる利用枠があり、Token使用量はCLIログに分散し、停止したエージェントがMCPプロセスを残すこともあります。VibeGauge は、これらをネイティブなMacのメニューバーにまとめ、次のリクエストを始める前に利用枠とマシンの状態を確認できるようにします。
この記事は v1.1.2のリリース、タグ付きREADME、ソース構成、配布ファイルを確認してまとめたものです。アプリを実機でインストールしたレビューではありません。開発ブランチの変更を現在の配布版の機能とはみなさず、ローカル処理と通信する機能を分けて説明します。
利用枠を見てから作業量を決める
Subscriptions画面では、Claude、Codex、Gemini / Antigravity、Grokのプラン状態、使用量、リセット時刻をまとめて見られます。データ源はサービスごとに異なり、ローカルのセッションログ、CLIがステータスラインへ渡す公式データ、キャッシュファイルなどが使われます。値を取得できない場合は、無理にリアルタイムの数字を作りません。
週次予測は今日のペースを単純に7倍するものではありません。直近7日間にいつ使ったか、前のサイクルの使用量、短いウィンドウでの最近のペースを考慮します。夜に集中して使ったからといって、一晩中使い続ける予測にはなりません。あくまで予測であり、プロバイダーの保証値ではありません。
Tokenとキャッシュの統計を説明可能にする
Statistics画面では、コンテキスト、出力、thinking / reasoning Token、リクエスト数、Prompt Cacheのヒット率を集計し、直近のやり取りも確認できます。履歴は ~/.config/vibegauge/usage-daily.json に保存され、ローカルログを増分スキャンします。v1.1.2では、CLIログにもプロキシにも現れる同じ呼び出しを履歴コストで二重計上しにくくなりました。
コストを一律の価格表から推測することもしません。~/.config/vibegauge/prices.json に自分で用意した価格だけを使い、組み込みの古い本番価格はありません。価格がないモデルはAPI相当コストから除外されます。実際の請求額を確認するときは、プロバイダーのアカウントと価格設定を照合してください。
プロセス整理には境界が必要
Orphaned MCP Reaperは、親プロセスがなく、待ち受けポートを持たず、システムのホワイトリストにもなく、MCPの特徴に一致するヘッドレスなnode / pythonプロセスを確認します。~/.npm/_npxのキャッシュ整理や、30分ごとの静かなスキャンもできます。プロセスを終了する機能なので、一覧を確認してから使うべきです。
v1.1.2では重要な誤判定を修正しました。npxで起動した通常のバックグラウンドツールは、ターミナルを閉じたというだけでMCPサーバーとは扱われません。公式MCPサーバーは別の特徴で識別され、シグナルを送る前にポートと自動整理設定を再確認し、実際に終了した数を表示します。
Networkは診断であり、すべてを証明するものではない
Network画面はAnthropic、ChatGPT、OpenAI API、Grokなどの /cdn-cgi/trace を確認し、出口IP、IPv6到達性、DNS漏洩の可能性を表示します。Geminiの経路はローカルのClash接続表から判断します。Clash、mihomo、sing-boxのループバック制御インターフェースを読むことはできますが、ネットワーク設定は変更しません。
これらは指標であり、すべてのリクエストが同じ経路を通る証明ではありません。検査に失敗した場合は不明または利用不可と表示し、都合のよい緑色の判定にはしません。
ローカル優先でも通信はゼロではない
利用量の分析ではPromptや使用ログをアップロードせず、Token履歴とキャッシュはMacに保存されます。Claude Codeやagyの利用枠を接続すると、既存設定をバックアップしたうえで可逆的なステータスライン用ブリッジを使います。資格情報を読み取ったり、あなたとしてログインしたりはしません。
一方で、明確な通信経路はあります。毎日のGitHub APIによる更新確認、上記のネットワーク検査、残高確認のためプロバイダーへ接続する任意のAPIプロキシ、パスワードなしSSHを使う任意のCodexリモート同期です。自分の脅威モデルに合わせて機能を有効にしてください。
インストールはUniversal ZIPから
確認時点で、VibeGaugeの公式Mac App Store掲載は見つかりませんでした。通常は VibeGauge v1.1.2 をダウンロードし、必要なら リリースページ を先に確認します。AppleシリコンとIntelに対応するUniversal版で、macOS 14以降が必要です。解凍してVibeGauge.appをApplicationsへ移動し、起動するとメニューバーに表示されます。
初回起動でmacOSのGatekeeper警告が出た場合は、プロジェクトの案内どおり「システム設定 → プライバシーとセキュリティ → このまま開く」で確認します。BartenderやIceを使っている場合は、アイコンが隠し領域に入っていないかも確認してください。
ダウンロードの整合性は、VibeGauge.zip.sha256 をZIPと同じフォルダに置き、次のコマンドで確認できます。
shasum -a 256 -c VibeGauge.zip.sha256配布版があるのでソースビルドは任意
v1.1.2には実用できる配布版があるため、ソースからのビルドは開発者、改変、セルフテスト向けです。プロジェクトはSwift、SwiftUI、AppKitで構成され、READMEではSwiftのサードパーティ依存がないと説明されています。
git clone https://github.com/MaxHaiCom/vibe-gauge.git
cd vibe-gauge
./build.sh
open VibeGauge.appビルドした実行ファイルはUIを起動せずに --selftest を実行できます。--install-proxy と --uninstall-proxy は任意のローカルAPI記帳プロキシを管理します。初回はSystem / Settingsを開き、ログの場所、プロキシ、権限を確認するとよいでしょう。
どんな人に向くか
複数のAIコーディングCLIを使い、利用枠、Token量、キャッシュヒット率、マシンのネットワーク指標をメニューバーから確認したい開発者に向いています。MCPプロセスを頻繁に起動する人にも便利です。ただし公式請求画面ではなく、制限を回避するものでも、外部ログ形式の将来を保証するものでもありません。
ライセンス
VibeGaugeは MIT License で公開されています。ライセンスと著作権表示を残せば、ソースの確認、変更、再配布ができます。連携するCLI、モデルサービス、アカウント、ネットワークサービスには個別の条件があります。変更点は v1.1.2 changelog で確認できます。
プロジェクト情報
- ライセンス
- MIT
- 対応環境
- macOS 14以降/Appleシリコン・Intel/Swift、AppKit、SwiftUI
- 実装言語
- Swift, SwiftUI, AppKit, Python standard-library helper scripts
- 確認したバージョン
- v1.1.2(2026-09-23確認)
インストール
open https://github.com/MaxHaiCom/vibe-gauge/releases/download/v1.1.2/VibeGauge.zipデモ

ライセンスの概要
ソースコードはMIT Licenseです。各CLI、モデルサービス、ログ形式には個別の条件があり、VibeGaugeがプロバイダーの利用権限を与えるものではありません。



