穏やかな境界の中でMacから光るモデルのタイルが離れていくコンセプトイラスト。RemoveMacAIの実際の画面ではありません。

RemoveMacAI:MacのApple Intelligenceを無効化し、モデルを削除

RemoveMacAIはApple Intelligenceをオフにし、ダウンロード済みモデルの削除をAppleのアセットサービスに依頼するオープンソースのmacOSコマンドラインツールです。変更内容の確認方法、必要な権限、元に戻す手順を紹介します。

要点
  • RemoveMacAIはApple Intelligenceの選択機能を無効にし、モデル削除をAppleのアセットサービスに依頼します。プロファイル適用中は再ダウンロードもブロックします。
  • Apple silicon搭載Macが必要で、システム構成プロファイルの手動承認が必要です。事前にdry-runを行い、「システム設定」でプロファイルを削除すれば元に戻せます。
  • 公式GitHub Release v0.2.4にはarm64向け実行アーカイブとSHA-256ファイルがあり、通常利用でソースビルドは不要です。
  • READMEはmacOS 27を対応対象とし、それ以前を非対応と記載しています。v0.2.4にはmacOS 26.5の個別修正もありますが、Apple非公開フレームワークへの依存にも注意してください。

RemoveMacAIは、MacでApple Intelligenceを使わない人向けの専用コマンドラインツールです。対象機能を無効にし、ダウンロード済みモデルの削除をAppleのアセットサービスに依頼します。構成プロファイルを適用して、削除したモデルが再ダウンロードされないようにもします。

現在のGitHub Releaseはv0.2.4で、Apple silicon向けのビルド済みバイナリが用意されています。一般的なストレージクリーナーではなく、システム設定を変更してApple管理のモデルを扱うツールです。承認する前に対象機能を確認し、まず変更内容をプレビューしてください。

macOS 27で一括スイッチがなくなったことへの対処

プロジェクトによると、macOS 27ではApple Intelligenceをまとめて切る単一のスイッチがありません。RemoveMacAIは、現在の状態を調べ、残す機能を選び、関係するモデルセットを確認する手順をターミナルにまとめます。

用途は明確です。対象機能を使わず、ダウンロード済みモデルも削除したい人には便利ですが、Appleの文章作成、画像生成、アシスタント、オンデバイス基盤モデルに依存する人には向きません。

オフにすると何が変わるか

プロジェクトが影響対象として挙げるのは、Siri、作文ツール、Genmoji、Image Playground、ChatGPT拡張機能、メール・メッセージ・Safari・メモ・通知の要約、メールのスマート返信、インライン予測入力、空間写真、写真のクリーンアップ、Xcodeの予測コード補完などです。

Apple Intelligenceの基盤モデルに加え、画像生成、Genmoji、空間写真、写真のクリーンアップ、Xcodeコード補完のモデル削除もAppleのアセットサービスに依頼します。プロファイルが有効な間は、これらのモデルセットが再ダウンロードされないようにします。

一部の機能を残す、または状態を確認する

状態確認コマンドでは、各機能のオン・オフと、アセットサービスが認識しているモデルのディスク使用量を確認できます。残したい機能を指定するオプションもあり、featuresコマンドで指定可能な名前を表示できます。すべてのモデルを一括で扱わず、変更範囲を絞れます。

変更を加える前にドライランする

offコマンドのdry-runは、適用するプロファイルと対象モデルセットを表示するだけで、変更は行いません。出力を読み、必要な機能やモデルが含まれていたら中止してください。引数なしの対話モードでも現在の状態が表示され、実行前に確認を求めます。

システム構成プロファイルで元に戻せる

RemoveMacAIは構成プロファイルを作成し、「システム設定」を開きます。macOSの仕様により、プロファイルはユーザー自身が承認する必要があります。選択した機能を無効にする制限と設定を適用し、モデルのダウンロード先を応答しないローカルポートへ向けます。

設定を戻すにはrevertコマンドを実行し、「システム設定」でRemoveMacAIプロファイルを削除します。削除後は元の設定に戻り、必要な機能を使えばmacOSがモデルを再取得することがあります。「元に戻せる」からといって軽い変更ではないため、プロファイルの内容を確認してから承認してください。

Apple Intelligenceに依存する機能も確認する

Appleが挙げる機能だけが影響範囲ではありません。AppleのFoundation Modelsフレームワークを使うアプリ、ショートカットの「モデルを使用」アクション、Visual Intelligence、カレンダーの自然言語編集も影響を受けるとプロジェクトは説明しています。

音声入力は別の機能で、音声モデルも削除されません。ほかのシステム用途でAppleのサービスが動き続けることがあるため、Siriという名前のプロセスが見えても、それだけでApple Intelligenceが有効とは限りません。実際に使うアプリや作業と機能一覧を照らし合わせてください。

ストレージ表示の更新には時間がかかることがある

ツールは選んだモデルセットの解放をAppleのアセットサービスに依頼しますが、実ファイルを削除するタイミングはmacOS側で決まります。そのため、削除依頼が受け付けられた後もしばらく「システム設定」にApple Intelligenceの容量が表示される場合があります。

空く容量はMacに保存済みのモデルによって異なり、ストレージ表示は遅れて更新されることがあります。数字がすぐ変わらなくても、処理が失敗したとは限りません。statusの結果と最新のREADMEを確認してください。

インストール前にmacOSとチップを確認する

RemoveMacAIの対象はApple silicon搭載Macです。READMEの対応表ではmacOS 27をサポート対象とし、macOS 26以前は非対応としています。一方、v0.2.4のリリースノートにはmacOS 26.5で型が一致しない空間写真セットを残し、ほかのセットの処理を続ける修正があります。これはmacOS 26全般のサポート保証ではありません。

バージョンの違いも重要です。v0.2.3ではmacOS 27.0.1のモデル一覧取得が改善され、v0.2.4では想定型に合わないセットが一つあっても全モデルの処理を中断しなくなりました。macOSの更新後は、現在のリリースノートとREADMEの対応情報を再確認してください。

Apple silicon向けビルド済み版をダウンロードする

公式v0.2.4 ReleaseにはApple silicon向けのアーカイブと、別ファイルのSHA-256チェックサムがあります。同じReleaseから実行バイナリとチェックサムを取得し、リリースノートも確認してください。

curl -LO https://github.com/omlahore/RemoveMacAI/releases/download/v0.2.4/removemacai-darwin-arm64.tar.gz
curl -LO https://github.com/omlahore/RemoveMacAI/releases/download/v0.2.4/removemacai-darwin-arm64.tar.gz.sha256
shasum -a 256 -c removemacai-darwin-arm64.tar.gz.sha256
tar -xzf removemacai-darwin-arm64.tar.gz
./removemacai status
./removemacai off --dry-run

アーカイブに含まれるのはGUIアプリではなく、ターミナルから手動で起動する実行ファイルです。展開したフォルダから実行し、メニューバーアプリは追加されません。

チェックサムが一致し、ドライランが意図どおりの場合だけ続けてください。展開したフォルダで対話コマンドを実行し、「システム設定」でプロファイルを手動承認します。ReleaseはGitHub Actionsでタグからビルドされ、GitHub CLIで検証できるprovenance attestationも公開されています。

オープンソースだが、Appleの非公開フレームワークに依存

リポジトリはMITライセンスで、Swift製コマンドラインツールと小さなObjective-Cブリッジを含みます。このブリッジはAppleの非公開Unified Asset Frameworkへ動的にアクセスし、モデルセットを確認・リセットします。ソースコードは確認できますが、非公開macOSフレームワークは安定した公開仕様ではなく、OSの更新で動作が変わる可能性があります。

プロジェクトはネットワークリクエストやデータ収集を行わないと説明し、モデル操作はAppleのローカルアセットサービスに委ねています。また、第三者のparedプロジェクトをライセンス通知で明記しています。詳しくはソースとライセンス、Releaseのprovenance手順、第三者ライセンス通知を確認できます。

RemoveMacAIは専用のシステムユーティリティであり、一般的なストレージ最適化アプリでもApple公式の設定パネルでもありません。停止する機能を把握し、構成プロファイルを承認でき、モデルを元に戻せる形で削除したいApple siliconユーザーに向いています。

変更内容に納得できたら、まずdry-runを実行し、公式のv0.2.4 Releaseを確認してください。後でrevertする可能性に備えて、展開したバイナリを残し、macOS更新後は対応状況を確認しましょう。

プロジェクト情報

ライセンス
MIT
対応環境
Apple silicon搭載Mac。READMEではmacOS 27を対応対象とし、macOS 26以前は非対応です。構成プロファイルを「システム設定」で手動承認する必要があります。
実装言語
Swift、Objective-C
確認したバージョン
v0.2.4(Apple silicon向け公式GitHub Release、2026-10-05確認)

インストール

Apple silicon向けビルド済みアーカイブ:https://github.com/omlahore/RemoveMacAI/releases/download/v0.2.4/removemacai-darwin-arm64.tar.gz
公式SHA-256ファイルで検証:https://github.com/omlahore/RemoveMacAI/releases/download/v0.2.4/removemacai-darwin-arm64.tar.gz.sha256
リリースノート:https://github.com/omlahore/RemoveMacAI/releases/tag/v0.2.4

ライセンスの概要

リポジトリはMITライセンスで、paredの第三者ライセンス通知も含みます。Appleの非公開Unified Asset Frameworkに依存しており、安定した公開APIではありません。