PureMacは、ストレージの確認、アプリのアンインストール、残存ファイルの検索、キャッシュの整理ができるmacOSネイティブアプリです。無料アプリに幅広い機能がまとまっている一方、操作によってデータを変更・削除するため、見つけた容量だけでなく、それぞれの操作が何をするかを確かめることが大切です。最新の公開版はv3.1.0で、IntelとAppleシリコンの両方に対応したユニバーサル版です。公式DMGとチェックサムが公開されており、通常はソースからビルドする必要はありません。
「空き容量が劇的に増える」と煽らないMacクリーナー
システムのクリーンアップ、アプリ管理、ストレージ調査、重複ファイルの確認、macOSの設定チェックを一つにまとめています。プロジェクトによると、スキャンとクリーンアップはローカルで行われ、テレメトリーはありません。また、メモリを増強したりmacOSに消去可能な領域を強制的に解放させたりするとはうたっていません。
ただし「テレメトリーなし」は「ネットワーク通信なし」と同じではありません。Homebrew管理アプリの更新確認やインストールではHomebrewとネットワークを使います。一方、ローカルスキャンで調べたパスや削除したデータをプロジェクトへ送信しない、というのが説明されている境界です。
まずは何が容量を使っているか調べる
Space Explorerは、指定したフォルダ内の割り当て容量を計測し、サブフォルダをたどったり、対象をFinderで表示したりできます。パッケージの中身は通常のフォルダのように展開せず、アクセスできない項目やスキップした項目も、調査済みとして黙って数えるのではなく報告します。
削除を決める前に大きなフォルダを調べる用途に向いています。ただし、容量が大きいこと自体は削除の理由になりません。プロジェクトデータ、アーカイブ、キャッシュには、それぞれ必要なものが含まれている場合があります。
アプリをアンインストールして関連ファイルを確認
アプリのアンインストーラーは/Applicationsと~/Applicationsを調べ、複数の手掛かりを使って設定、キャッシュ、コンテナなどの関連ファイル候補を探します。Strict、Enhanced、Deepの感度を選べ、設定によって候補をどこまで広く拾うかが変わります。
一致は推定であり、表示されたファイルがすべてそのアプリのものだと証明するものではありません。特にDeepでは、削除前にパスや名前を確認してください。Appleのシステムアプリはアンインストール一覧から除外されます。
Orphan Finderは~/Libraryを調べ、すでに存在しないアプリに関連付けられたファイルを探します。古い残存データを見つける助けになりますが、名前やBundle IDだけで個人設定やデータまで削除してよいとは限りません。
完全一致の重複と類似写真は別のものとして扱う
Duplicate FinderはサイズとSHA-256の内容ハッシュが一致するファイルをグループ化します。各グループには保護された1つのコピーが残り、選んだ余分なファイルは確認後にゴミ箱へ移動します。移動の直前にもファイルの識別情報と内容を再確認します。
Similar Photosは別の確認専用ツールです。サムネイルの知覚的な特徴から似ている写真を並べて表示しますが、類似度は推定なので写真は削除しません。1回のスキャンは最大500枚、ディレクトリエントリー10,000件までです。
大きな数字ではなく、カテゴリごとに整理する
Smart Scanはシステム/ユーザーキャッシュ、メールのダウンロード、AIアプリのファイル、HomebrewやNodeのキャッシュ、Dockerデータ、ゴミ箱などを調べます。スキャンを途中で止めても完了済みカテゴリの結果を確認でき、パス検索、サイズや経過時間の絞り込み、並べ替え、除外設定も使えます。
大容量ファイルや古いファイルは自動選択されません。Xcodeの整理でもDerivedData、アーカイブ、シミュレーターキャッシュ、ダウンロード済みランタイムは初期状態では選択されません。シミュレーターランタイムを選ぶと、Appleのsimctl削除コマンドが実行される場合があります。
フィルターや保存済み除外設定は次回の整理を絞り込むのに役立ちますが、選択したパスの確認に代わるものではありません。スケジュール掃除は有効にすると無人で実行されるため、カテゴリに慣れるまでは手動で確認しましょう。
保護機能のチェックはウイルス対策ではない
ProtectionではGatekeeper、FileVault、アプリケーションファイアウォール、System Integrity Protection、インストール済みXProtectデータなど、macOSの設定を確認します。これは設定監査であり、マルウェアスキャナーでもMacの安全を保証する機能でもありません。
パフォーマンス画面ではCPUやメモリ、起動項目・バックグラウンド項目の定義、ローカルのTime Machineスナップショットを確認できます。起動項目の定義があることは、プロセスが現在動いている証拠ではありません。また、スナップショットの容量は推定されません。
Full Disk Accessは強力な権限
PureMacは、macOSが通常隠しているメールやSafariの一部データ、保護されたアプリコンテナなどを調べるためにFull Disk Accessを求めます。許可しない場合、一部のクリーンアップカテゴリやコンテナの調査は不完全になることがあります。
アプリにこのアクセスを認めてよいか、自分で判断してください。許可すると読み取り可能な範囲が広がりますが、候補になった削除がすべて安全になるわけではなく、一覧を見ずに一括承認すべきという意味でもありません。
ゴミ箱に入る操作と、完全削除になり得る操作
アプリのアンインストール、孤立ファイルの削除、完全一致の重複削除では、ユーザーのゴミ箱が使われます。ゴミ箱を空にするまでは復元できる余地があり、重複削除では1つのコピーが保護され、移動前に選択ファイルが再確認されます。
一方、カテゴリ掃除、スケジュール自動掃除、ゴミ箱を空にする操作、DockerやXcodeランタイムの整理、管理者権限での削除、ローカルスナップショットの削除、コマンドラインツールでは完全に消える場合があります。手動操作には確認がありますが、スケジュール掃除は設定後に無人で実行されます。範囲を理解するまでは有効にしないでください。
v3.1.0の主な変更点
v3.1.0では、外観・言語・Full Disk Accessを設定するページ、ユーザー操作によるアプリ更新チェック、必要なときに表示するCPU/メモリ情報が追加されました。XcodeBuildMCPとMobileBuildMCPのDerivedDataを任意で整理する機能も加わり、対象は完全削除ではなくゴミ箱へ送られます。
リリースノートによると、この版はIntelとAppleシリコンに対応し、Developer IDで署名されAppleの公証を受けています。最低対応はmacOS 13です。保護機能は引き続き設定チェックであり、Homebrewによるアプリ更新はApp Store管理アプリではなくCaskが対象です。
公式v3.1.0をダウンロード
PureMac 3.1.0の公式DMGをダウンロードし、リリースページに掲載されたSHA-256と照合できます。公式配布にはZIPもありますが、DMGならApplicationsへドラッグして導入できます。
printf '%s %s\n' '910c63cf7dee15c9e48bf2f9ed8b7fa4d28a4b944654472357ede1110f05cfc0' 'PureMac-3.1.0.dmg' | shasum -a 256 -cチェックサムが一致したらDMGを開き、PureMacをApplicationsへドラッグします。公式版はIntelとAppleシリコンに対応し、最低要件はmacOS 13です。今回、配布ファイルと公開チェックサムを照合しましたが、これはダウンロード内容の確認であり、あらゆるクリーンアップ操作を承認する推奨ではありません。ストレージやアプリの残存ファイルを調べ、開発用・システムキャッシュを選んで整理したい人には便利です。まずは閲覧中心の機能から使い、削除対象を理解するまでは破壊的な操作を手動にしてください。Full Disk Accessを許可する前に、プロジェクトのソースと安全上の説明も確認しましょう。
プロジェクト情報
- ライセンス
- MIT
- 対応環境
- macOS 13以降。IntelとAppleシリコンに対応するユニバーサル版。一部の保護領域にはFull Disk Accessが必要
- 実装言語
- Swift、SwiftUI
- 確認したバージョン
- v3.1.0(公式GitHub DMGをダウンロードし、SHA-256とDMG整合性を2026-10-08に確認)
インストール
PureMac v3.1.0公式DMG:https://github.com/momenbasel/PureMac/releases/download/v3.1.0/PureMac-3.1.0.dmg
リリースノートと公開チェックサム:https://github.com/momenbasel/PureMac/releases/tag/v3.1.0
SHA-256: 910c63cf7dee15c9e48bf2f9ed8b7fa4d28a4b944654472357ede1110f05cfc0ライセンスの概要
MITライセンス。プロジェクトは、ローカルスキャンで調査パスや削除データを送信せず、テレメトリーも使わないと説明しています。Homebrewアプリの更新ではネットワークを使います。



