MadoはRustで作られたmacOS向けターミナルマルチプレクサーです。シェルを縦横のペインに並べ、プロジェクト別ワークスペースやプラグイン・タスク用のサイドパネルを加えています。初の公開版はv0.0.1なので、今使っているターミナルをすぐ置き換えるのではなく、並行して試す初期ツールとして見るのがよいでしょう。
複数ペインを中心にしたターミナル
複数のコマンドラインセッションを一つのデスクトップウィンドウにまとめます。サーバー、テスト、シェル、エディター用コマンドを同時に見たいときは、横または縦に分割し、ターミナルウィンドウを何枚も並べずに作業できます。
プロジェクトはペイン操作をtmux風と説明していますが、Mado自体は独自のワークスペースとプラグイン機構を持つmacOS GUIアプリです。tmux設定を読み込める、または全てのtmux操作を再現するとは限りません。切り替える前に普段のショートカットやスクリプトを試してください。
ワークスペースと作業ディレクトリを保つ
Madoのプロジェクト設定では、名前とローカルパスを組み合わせてワークスペースを定義できます。プロジェクトを切り替えても、そのプロジェクトのペイン配置と作業ディレクトリを保てるため、複数のコードベースの作業が混ざりにくくなります。
同じペイン構成を繰り返し使うプロジェクトに便利です。設定はホームディレクトリ内に保存され、READMEには任意のtaskやdeployコマンドを含める例もあります。これらはユーザーが指定するシェル処理なので、ローカルスクリプトと同じように内容を確認してください。
テーマとStarshipで見た目を整える
READMEによると、22種類の組み込みテーマに加え、独自のテーマファイルも追加できます。Starshipがインストールされていれば、選択した配色に合わせてシェルプロンプトを調整し、複数のペインに統一感を出せます。
Starship連携は任意です。Madoを使うために必要な依存ツールではありません。まず組み込みテーマから試し、普段のシェル設定に合う場合にプロンプトを調整するとよいでしょう。
タスクをターミナルに持ち込む
Madoには、開発者が別プロジェクトとして公開しているタスク管理ツールTaskuのパネルがあります。Taskuをインストールしている場合、Madoのワークスペース名とTaskuのプロジェクト名を合わせると、現在の作業に応じてタスクを絞り込めます。
コマンドを実行する環境の近くにタスクを置けますが、Taskuは別途インストールするツールです。使っていない場合も、ターミナルのペインやワークスペースといったMadoの中心機能は利用できます。
プラグインでサイドバーを拡張
サイドバーのプラグイン表示には、ANSIなどのテキスト画面向けPTYストリームと、RGBAフレームを描くピクセルプロトコルの2方式があります。コミュニティプラグイン集には時計やPomodoroタイマーなどがあり、プラグインガイドでプロトコルを確認できます。
プラグインはユーザーが設定して起動する外部コマンドであり、安全性が保証されたサンドボックス拡張ではありません。追加する前にソースと配布元を確認してください。プラグインのプロセスはMadoを起動したユーザーと同じ権限で動作します。
Claudeパネルの利用条件を確認
READMEはClaudeパネルを組み込み機能として紹介していますが、Madoのサンプル設定にはmado-claudeプラグインでANTHROPIC_API_KEYが必要とあります。確認した実装はPTY内で外部のclaudeコマンドを起動するため、Claude CLIの導入と設定は別途必要です。Madoにローカル言語モデルが同梱されているわけではありません。
このAIパネルは任意です。分割シェル、ワークスペース、テーマ、他のプラグインだけを使う場合、Claudeを有効にする必要はありません。AIツール経由で作業内容を送る前に、CLIの認証状態とプロバイダーの利用条件を確認してください。
公開初期版としてのv0.0.1
この記事で確認した最新リリースは、2026年9月23日に公開された初回リリースv0.0.1です。リポジトリにはRustの実装とプラグインテストがありますが、0.0.xのバージョンと短いリリース履歴を踏まえ、唯一のターミナル環境にする前に実際のプロジェクトで試すのがよいでしょう。
ペイン、ワークスペース保存、Tasku、テーマ、プラグインパネルと、初版として機能は幅広く揃っています。tmuxとの完全互換や長期的な安定性が保証されているとみなさず、自分のシェル、フォント、コマンド、日常の手順で確かめてください。
ライセンスと実行権限
MadoのソースはMIT Licenseで公開され、Rust製のmacOSターミナルマルチプレクサーとして説明されています。MITライセンスは著作権表示などの条件のもとで商用利用を認めます。再配布する場合は、ライセンス本文と依存ライブラリの通知も確認してください。
MadoはMac上でシェルと設定済みプラグインコマンドを起動します。それがアプリの目的ですが、ワークスペースのタスクコマンドやサードパーティ製プラグインは単なるUI拡張ではなく実行コードです。信頼できるコマンドとプラグインだけを使ってください。
公式Mado v0.0.1 DMGをインストール
確認時点で最新のmacOS向け公式インストーラーは11.7 MBのMado.dmg直接ダウンロードです。SHA-256はGitHubのリリースメタデータと照合済みで、値はb3530cec24b7f8cc4e758ae21252885d151850e6e6d2003fd364b03de42b0b2dです。公式v0.0.1リリースページにも同じ配布物があります。
ディスクイメージを開き、READMEの案内どおりMado.appを「アプリケーション」へドラッグします。Homebrew caskも同じv0.0.1 DMGとチェックサムを指しており、現行caskの対象はmacOS Sonoma以降です。Homebrewは任意の利便策で、別ビルドではありません。
公式の配布パッケージがあるため、試すだけならソースからビルドする必要はありません。開発者としてビルドや実装を確認したい場合は、READMEにRustとXcode Command Line Toolsが前提条件として記載されています。
プロジェクト中心のターミナル作業に
複数のリポジトリを並行して扱い、それぞれのターミナル配置、作業ディレクトリ、タスク情報、小さなサイドバーツールを一つのMacウィンドウに整理したい人に向いています。プラグインプロトコルを使えば、開発者が同梱例以外のパネルを作ることもできます。
成熟したtmuxスクリプト、特殊なリモートシェル環境、長期の安定実績が必要なら、v0.0.1を試している間は現在の環境を残しておきましょう。Macネイティブのペインとワークスペースを試すなら、公式DMGから始め、必要に応じてTasku、Starship、プラグインを追加できます。
プロジェクト情報
- ライセンス
- MIT License
- 対応環境
- macOS。現行Homebrew caskはSonoma以降を指定
- 実装言語
- Rust / Slint UI、macOSネイティブのターミナルアプリ
- 確認したバージョン
- v0.0.1 (latest official GitHub Release checked 2026-09-26)
インストール
公式Mado.dmgを開き、Mado.appを「アプリケーション」へドラッグします。公式ダウンロード: https://github.com/tomdringer/mado/releases/download/v0.0.1/Mado.dmg。現行Homebrew caskはmacOS Sonoma以降を指定しています。


