マイクの波形、整理されたクリップボードカード、入力補完カーソルを描いたMac作業机のコンセプトイラスト。Uttrflowの実画面ではありません。

Uttrflow:Macのローカル音声入力、クリップボード、AI補完

Uttrflowは、プッシュ・トゥ・トーク音声入力、スマートクリップボード、任意で使えるAIテキスト補完をひとつのMacアプリにまとめます。ローカル処理の範囲、サインインとアクセシビリティ権限、未公証の公式DMGについて解説します。

要点
  • UttrflowはApple Silicon Mac向けに、端末内音声入力、クリップボード履歴、任意のベータ版Tab-to-completeをまとめます。
  • 音声入力とクリップボードはローカル処理と説明されています。Tab-to-completeは初期状態で無効で、アクセシビリティ権限と任意の約3 GBモデルが必要です。
  • 配布版は初回サインインを求め、公証されていません。隔離属性の削除はmacOSのセキュリティ確認を迂回するため慎重に判断してください。
  • 公式v26.0926.0 DMGのSHA-256はGitHubの値と一致し、hdiutil検証も通過しました。アプリはインストール・起動していません。

Uttrflowは、いま使っている入力欄への音声入力、コピー履歴の検索と整理、入力中の行の補完という、Macでよく使う三つの作業をまとめたアプリです。公式DMGは公開されていますが、開発者によるとAppleの公証は受けていません。

日常的な三つのツールをひとつのMacアプリに

プッシュ・トゥ・トーク音声入力、検索できるクリップボード履歴、Tab-to-completeを組み合わせています。前の二つは基本機能で、入力候補は初期状態で無効になっているベータ機能です。

音声入力、クリップボード管理、文章補完のアプリを行き来せず、macOSネイティブの画面でまとめて使えます。すべてを有効にする前に、必要な権限とローカルデータの範囲を確認しておきましょう。

いま使っているアプリへ音声入力

ControlとOptionを押しながら話し、キーを離すと、認識された文章が現在のアプリのカーソル位置に入力されます。ショートカットは設定で変更できます。

音声認識はMac上のWhisperKitまたはAppleの音声認識を使います。後処理ではフィラーを取り除き、句読点を補い、個人辞書を適用します。プロジェクトによると、言語に応じて対応する認識エンジンへ振り分けます。

テキスト以外も扱えるクリップボード履歴

Shift-Command-Vを押すと、使用中のアプリに重ねてクリップボードパネルが開きます。テキスト、リンク、コード、色、画像、ファイルパスを判別し、検索、ピン留め、名前変更、整理ができます。

コードはMacにインストール済みのフォーマッタで整形できます。結果を採用する前に差分を確認し、元の内容との比較を行います。秘密情報らしい項目はマスクされます。

任意機能で、まだベータのTab-to-complete

有効にすると、カーソルの先に薄い文字で候補が表示されます。候補は同じ入力欄で以前に入力した文章、Mac内の情報、または任意のローカル言語モデルから得られます。

初期状態では無効です。他のアプリの入力欄周辺を読むため、フィールドの確認、キー入力の監視、候補の挿入にアクセシビリティ権限が必要です。どのアプリで使うかは選択できます。

ローカルモデルのダウンロードは約3 GBです。プロジェクトによると、過去の入力やMac内の情報に基づく候補はモデルを待たずに使え、候補履歴はローカルのSQLiteに保存されます。データアクセスのない常駐機能ではなく、明示的に有効化する機能として扱いましょう。

Mac内に保存されると説明されているデータ

READMEによると、音声認識、クリップボード履歴、辞書、スニペット、候補履歴はローカルで処理または保存されます。製品分析SDKは含まず、セッションのテレメトリーもアップロードしないとしています。

ただし、ネットワークをまったく使わないわけではありません。配布版は最初にサインインを求め、アップデートを取得し、任意のモデルをダウンロードします。READMEでは、サインイン後の音声入力とペーストはオフラインでも使えると説明しています。

サインインとアカウントが必要な機能

配布版は他の機能を開く前にサインインを求めます。開発者によると、アカウントを使うのはMac間の辞書同期とサブスクリプションの請求です。開発用ビルドはプロセス内のサインイン用スタブを使います。

アカウントなしですぐ起動するユーティリティを探している場合、これは重要な制約です。プロジェクトは、初回サインイン後なら起動、音声入力、ペーストをWi-Fiなしで使えるとしています。

マイクとアクセシビリティの権限

最初の音声入力ではマイクへのアクセスが求められます。他のアプリへの文字入力にはアクセシビリティ権限が必要です。Tab-to-completeは入力欄の読み取り、キーボード監視、候補の書き込みにもアクセスします。

クリップボードパネルを開くだけならアクセシビリティ権限は不要です。音声入力とコピー履歴だけ使いたい場合は、Tab-to-completeを無効のままにできます。

公式ビルドはAppleの公証を受けていない

v26.0926.0のリリースノートではDMGが未公証と明記されています。初回起動時にmacOSがアプリを拒否する可能性があり、開発者はApplicationsへ移動した後に隔離属性を削除するコマンドを案内しています。

隔離属性を削除するとmacOSのセキュリティ確認が弱まります。公式リリースから取得したことを確認し、リスクを理解した場合だけ開発者の回避手順を検討してください。不安がある場合はGatekeeperを迂回せず、公証済みビルドを待つか、ソースを確認して自分でビルドしてください。

xattr -dr com.apple.quarantine /Applications/Uttrflow.app

オープンソースライセンスと自動更新

ソースリポジトリはMITライセンスを宣言しています。リリースノートによると、インストール後はアプリが自動更新するため、次のバージョンは新しいDMGを毎回ダウンロードせずに届く場合があります。

アカウント機能にはサービスへのサインインが必要ですが、READMEでは音声入力と基本的なローカルデータはプロジェクトのサーバーに依存しないと説明しています。初回サインインや更新確認は別のネットワーク通信です。

動作要件と検証済みDMG

UttrflowはApple Silicon搭載MacとmacOS 26以降を対象にしています。App Store版はありませんが、公式GitHub Releasesにインストール用DMGがあるため、通常の利用にソースビルドは不要です。

v26.0926.0 DMGのSHA-256はb388ff1134f353937897c5e4f2286513d00c6ea39b578c8b71f35af2f5c73472です。公式Releaseメタデータと一致し、macOSのディスクイメージ検証も通過しました。このレビュー環境ではDMGをマウントできず、アプリのインストールや起動はしていません。

Uttrflow v26.0926.0の公式DMGをダウンロード、または先にリリースノートを確認してください。ローカル音声入力とクリップボードをまとめたい人には魅力的ですが、サインイン、任意機能の広いテキストアクセス、未公証ビルドを理解したうえで選びましょう。

プロジェクト情報

ライセンス
MIT
対応環境
Apple Silicon Mac、macOS 26以降
実装言語
Swift
確認したバージョン
v26.0926.0(2026-10-08に公式DMGのチェックサム・ディスクイメージ検証を確認;未公証)

インストール

Uttrflow v26.0926.0公式DMG:https://github.com/uttrflow/releases/releases/download/v26.0926.0/Uttrflow.dmg
リリースノート:https://github.com/uttrflow/releases/releases/tag/v26.0926.0
SHA-256: b388ff1134f353937897c5e4f2286513d00c6ea39b578c8b71f35af2f5c73472
公証状態:未公証。初回起動がmacOS Gatekeeperに拒否される場合があります。

ライセンスの概要

ソースリポジトリはMITライセンスを宣言。公式v26.0926.0 DMGは未公証です。2026-10-08にSHA-256照合とhdiutil検証は通過しましたが、この環境ではマウントできませんでした。