Uttrflowは、いま使っている入力欄への音声入力、コピー履歴の検索と整理、入力中の行の補完という、Macでよく使う三つの作業をまとめたアプリです。公式DMGは公開されていますが、開発者によるとAppleの公証は受けていません。
日常的な三つのツールをひとつのMacアプリに
プッシュ・トゥ・トーク音声入力、検索できるクリップボード履歴、Tab-to-completeを組み合わせています。前の二つは基本機能で、入力候補は初期状態で無効になっているベータ機能です。
音声入力、クリップボード管理、文章補完のアプリを行き来せず、macOSネイティブの画面でまとめて使えます。すべてを有効にする前に、必要な権限とローカルデータの範囲を確認しておきましょう。
いま使っているアプリへ音声入力
ControlとOptionを押しながら話し、キーを離すと、認識された文章が現在のアプリのカーソル位置に入力されます。ショートカットは設定で変更できます。
音声認識はMac上のWhisperKitまたはAppleの音声認識を使います。後処理ではフィラーを取り除き、句読点を補い、個人辞書を適用します。プロジェクトによると、言語に応じて対応する認識エンジンへ振り分けます。
テキスト以外も扱えるクリップボード履歴
Shift-Command-Vを押すと、使用中のアプリに重ねてクリップボードパネルが開きます。テキスト、リンク、コード、色、画像、ファイルパスを判別し、検索、ピン留め、名前変更、整理ができます。
コードはMacにインストール済みのフォーマッタで整形できます。結果を採用する前に差分を確認し、元の内容との比較を行います。秘密情報らしい項目はマスクされます。
任意機能で、まだベータのTab-to-complete
有効にすると、カーソルの先に薄い文字で候補が表示されます。候補は同じ入力欄で以前に入力した文章、Mac内の情報、または任意のローカル言語モデルから得られます。
初期状態では無効です。他のアプリの入力欄周辺を読むため、フィールドの確認、キー入力の監視、候補の挿入にアクセシビリティ権限が必要です。どのアプリで使うかは選択できます。
ローカルモデルのダウンロードは約3 GBです。プロジェクトによると、過去の入力やMac内の情報に基づく候補はモデルを待たずに使え、候補履歴はローカルのSQLiteに保存されます。データアクセスのない常駐機能ではなく、明示的に有効化する機能として扱いましょう。
Mac内に保存されると説明されているデータ
READMEによると、音声認識、クリップボード履歴、辞書、スニペット、候補履歴はローカルで処理または保存されます。製品分析SDKは含まず、セッションのテレメトリーもアップロードしないとしています。
ただし、ネットワークをまったく使わないわけではありません。配布版は最初にサインインを求め、アップデートを取得し、任意のモデルをダウンロードします。READMEでは、サインイン後の音声入力とペーストはオフラインでも使えると説明しています。
サインインとアカウントが必要な機能
配布版は他の機能を開く前にサインインを求めます。開発者によると、アカウントを使うのはMac間の辞書同期とサブスクリプションの請求です。開発用ビルドはプロセス内のサインイン用スタブを使います。
アカウントなしですぐ起動するユーティリティを探している場合、これは重要な制約です。プロジェクトは、初回サインイン後なら起動、音声入力、ペーストをWi-Fiなしで使えるとしています。
マイクとアクセシビリティの権限
最初の音声入力ではマイクへのアクセスが求められます。他のアプリへの文字入力にはアクセシビリティ権限が必要です。Tab-to-completeは入力欄の読み取り、キーボード監視、候補の書き込みにもアクセスします。
クリップボードパネルを開くだけならアクセシビリティ権限は不要です。音声入力とコピー履歴だけ使いたい場合は、Tab-to-completeを無効のままにできます。
公式ビルドはAppleの公証を受けていない
v26.0926.0のリリースノートではDMGが未公証と明記されています。初回起動時にmacOSがアプリを拒否する可能性があり、開発者はApplicationsへ移動した後に隔離属性を削除するコマンドを案内しています。
隔離属性を削除するとmacOSのセキュリティ確認が弱まります。公式リリースから取得したことを確認し、リスクを理解した場合だけ開発者の回避手順を検討してください。不安がある場合はGatekeeperを迂回せず、公証済みビルドを待つか、ソースを確認して自分でビルドしてください。
xattr -dr com.apple.quarantine /Applications/Uttrflow.appオープンソースライセンスと自動更新
ソースリポジトリはMITライセンスを宣言しています。リリースノートによると、インストール後はアプリが自動更新するため、次のバージョンは新しいDMGを毎回ダウンロードせずに届く場合があります。
アカウント機能にはサービスへのサインインが必要ですが、READMEでは音声入力と基本的なローカルデータはプロジェクトのサーバーに依存しないと説明しています。初回サインインや更新確認は別のネットワーク通信です。
動作要件と検証済みDMG
UttrflowはApple Silicon搭載MacとmacOS 26以降を対象にしています。App Store版はありませんが、公式GitHub Releasesにインストール用DMGがあるため、通常の利用にソースビルドは不要です。
v26.0926.0 DMGのSHA-256はb388ff1134f353937897c5e4f2286513d00c6ea39b578c8b71f35af2f5c73472です。公式Releaseメタデータと一致し、macOSのディスクイメージ検証も通過しました。このレビュー環境ではDMGをマウントできず、アプリのインストールや起動はしていません。
Uttrflow v26.0926.0の公式DMGをダウンロード、または先にリリースノートを確認してください。ローカル音声入力とクリップボードをまとめたい人には魅力的ですが、サインイン、任意機能の広いテキストアクセス、未公証ビルドを理解したうえで選びましょう。
プロジェクト情報
- ライセンス
- MIT
- 対応環境
- Apple Silicon Mac、macOS 26以降
- 実装言語
- Swift
- 確認したバージョン
- v26.0926.0(2026-10-08に公式DMGのチェックサム・ディスクイメージ検証を確認;未公証)
インストール
Uttrflow v26.0926.0公式DMG:https://github.com/uttrflow/releases/releases/download/v26.0926.0/Uttrflow.dmg
リリースノート:https://github.com/uttrflow/releases/releases/tag/v26.0926.0
SHA-256: b388ff1134f353937897c5e4f2286513d00c6ea39b578c8b71f35af2f5c73472
公証状態:未公証。初回起動がmacOS Gatekeeperに拒否される場合があります。ライセンスの概要
ソースリポジトリはMITライセンスを宣言。公式v26.0926.0 DMGは未公証です。2026-10-08にSHA-256照合とhdiutil検証は通過しましたが、この環境ではマウントできませんでした。



