コンテナ化されたソフトウェアのブロック、小さなターミナル、Macのメニューバー状態表示を描いたコンセプトイラスト。Berthlyの実画面ではありません。

Berthly:MacでAppleのコンテナを管理するネイティブGUI

BerthlyはAppleのコンテナツールを、イメージ、コンテナ、マシン、ネットワーク、ボリュームを扱うmacOSネイティブ画面にまとめます。ガイド付きセットアップ、ローカル処理の範囲、v1.4.1の修正にAppleのcontainerデーモン更新も必要な理由を紹介します。

要点
  • BerthlyはAppleのコンテナツール向けネイティブmacOS GUIで、イメージ、コンテナ、軽量マシン、ネットワーク、ボリューム、ログを扱えます。
  • ドラッグ&ドロップのビルド、再ビルド設定の保存、リソースチャート、メニューバー監視、バックグラウンドビルド、イメージ更新機能を備えます。
  • v1.4.1のセキュリティ修正にはAppleのcontainerデーモンも1.4.1への更新が必要です。Berthlyだけを更新しても脆弱な展開処理は修正されません。
  • 公式v1.4.1 DMGはGitHubのSHA-256と一致し、hdiutil検証も通過しました。アプリはインストール・起動していません。

BerthlyはAppleのコンテナツールを操作するMac向けネイティブアプリです。イメージのビルド、Linuxコンテナや軽量マシンの起動、ログ確認をターミナル中心の操作からGUIへ移せます。Appleのデーモン上で動く画面であり、別のランタイムではありません。

AppleのコンテナスタックをMacのGUIで操作

AppleのcontainerコマンドをメニューバーユーティリティとSwiftUIウィンドウから扱えます。Apple SiliconとmacOS 26以降が必要です。Appleのコンテナは軽量な仮想マシン内でLinuxを実行します。

Appleの署名済みcontainerツールチェーンの導入を案内し、デーモンの起動も手助けします。基盤となるApple製ソフトウェアへの依存は残るため、Berthlyだけでなくcontainerのバージョンも確認しましょう。

ビルドの文脈を保ちながらイメージを扱う

ローカルイメージの一覧、レジストリからの取得、Dockerfileによるビルド、レイヤーやメタデータの確認ができます。FinderからDockerfileやContainerfileをドラッグすると、ビルドシートにコンテキストとファイルパスが入力されます。

イメージごとにビルドのコンテキストやオプションが記憶されるため、同じ設定を入力し直さずに再ビルドできます。操作はGUIから行いますが、実際の処理はAppleのコンテナツールが担います。

コンテナ、マシン、ライブログを管理

コンテナの作成と起動、詳細の確認、ログのストリーミングに対応します。軽量マシンの作成・管理、カーネルの選択、リソース確認もできます。

選択中のコンテナに接続するターミナルが統合され、コンテナごとのCPU、メモリ、ネットワークチャートも表示できます。独自のコンテナエンジンではなく、AppleランタイムのGUIとして作られています。

ネットワーク、ボリューム、レジストリ認証情報

ネットワークとボリュームの作成、一覧、削除を画面から行えます。イメージの取得・プッシュ、プライベートレジストリへのサインイン、保存済みホストの管理にも対応しています。

Berthlyによると、レジストリ認証情報はAppleのcontainer CLIと同じmacOS Keychain項目に保存され、アプリ内の別の場所には保存されません。レジストリへの通信は、利用者が選んだ操作に応じて発生します。

キーボード操作とメニューバーの状態表示

メニューバーから状態や操作へすばやくアクセスでき、コマンドパレットからキーボードでアクションを呼び出せます。ショートカットでメインセクションや詳細タブを切り替えられます。

お気に入りをメニューバーに表示し、ピン留めしたコンテナやマシンの状態が変わったときに、別の作業中でも通知を受け取れます。

長時間ビルドとイメージ更新

ビルドシートを閉じてもビルドは止まりません。ツールバーのインジケーターが進行状況と失敗を知らせるため、別の画面で作業を続けられます。

Berthlyは取得済みイメージのタグとレジストリを定期的に比較し、古くなったイメージやコンテナを表示できます。「Recreate with Latest Image」は新しいイメージを取得し、既存の設定とボリュームを保ってコンテナを作り直します。

イメージとボリュームには回収可能な容量が表示され、確認後にプルーニングできます。削除対象を確かめてから実行してください。未使用リソースの整理は、開発環境に必要なデータの確認に代わるものではありません。

ローカル処理と明示されたネットワーク境界

プロジェクトによると、BerthlyはローカルのcontainerデーモンとXPCで通信し、テレメトリー、分析、クラッシュレポートを含みません。イメージの取得・プッシュやサインインは、利用者が設定したレジストリへ接続します。

レジストリ操作以外では、READMEはSparkleによるGitHubのアップデート確認と、ガイド付き導入・更新時のApple署名済みcontainerインストーラー取得を挙げています。アップデート確認は設定で無効にできます。

デーモンやlaunchctlの管理、ビルド用のローカルファイルやボリュームマウントを扱うため、BerthlyはApp Sandboxの外で動作します。ソースは公開されていますが、プロジェクトファイルへ広いアクセスを与える点は理解しておきましょう。

v1.4.1のセキュリティ修正にはデーモン更新も必要

Berthly v1.4.1はApple container 1.4.1とcontainerization 0.45.0を基盤にしています。リリースノートでは、細工されたOCIアーカイブのシンボリックリンクが展開先の外を参照し得る問題を説明しています。関連する勧告はGHSA-4587-w9mm-xxvhです。

この修正を受けるにはBerthlyだけでなく、脆弱な展開処理を実行するcontainerデーモンも1.4.1へ更新する必要があります。Berthlyのリリースには旧バージョンをブロックするゲートと、ワンクリックのインプレース更新が追加されています。

リリースノートはcontainerization 0.45.0への更新と最小バージョン確認の強化も記載しています。OCI tarの読み込みを使う場合は、GUIの更新だけでランタイムも更新されたと思い込まず、両方のバージョンを確認してください。

動作要件とインストール

BerthlyはApple Silicon MacとmacOS 26以降を対象にしています。Appleのcontainerツールチェーンがインストールされ、起動している必要があります。導入は案内できますが、依存関係をなくすわけではありません。

App Store版はありません。GitHub Releasesに直接ダウンロードできるDMGがあり、プロジェクトはDeveloper ID署名とAppleの公証を受けていると説明しています。通常はGatekeeperの警告なしに開け、更新はアプリ内から確認できます。

検証済みv1.4.1をダウンロード

v1.4.1 DMGのSHA-256はeb4788c92aba0760cd7b9f531821d9261f11125677c515b80b034697a7bb4aebです。公式GitHub Releaseのメタデータと一致し、macOSのディスクイメージ検証も通過しました。このレビュー環境ではマウントできず、アプリのインストールや起動はしていません。

Berthly v1.4.1の公式DMGをダウンロード、または先にリリースノートを確認してください。Appleコンテナの視覚的な管理に便利ですが、基盤のcontainerデーモンも最新に保つことが大切です。

プロジェクト情報

ライセンス
Apache-2.0
対応環境
Apple Silicon Mac、macOS 26以降。Apple containerツールチェーンが必要
実装言語
Swift、SwiftUI
確認したバージョン
v1.4.1(2026-10-08公式DMGのチェックサムとディスクイメージ検証を確認;READMEではDeveloper ID署名・公証済み)

インストール

Berthly v1.4.1公式DMG:https://github.com/henrywang/Berthly/releases/download/v1.4.1/Berthly-1.4.1.dmg
リリースノート:https://github.com/henrywang/Berthly/releases/tag/v1.4.1
SHA-256:eb4788c92aba0760cd7b9f531821d9261f11125677c515b80b034697a7bb4aeb
Apple Silicon、macOS 26以降、Apple container 1.4.1が必要です(v1.4.1のセキュリティ修正適用時)。

ライセンスの概要

リポジトリのLICENSEファイルとREADMEはApache License 2.0を宣言。v1.4.1 DMGのSHA-256は公式GitHub Releaseのメタデータと一致し、2026-10-08にhdiutil検証も通過。この環境ではマウントできませんでした。