ArchiveBox for iOSは、ArchiveBoxサーバーと連携するネイティブアプリです。iPhoneやiPadの共有シートからページを送り、タグを付け、サーバーの保存が終わったらスナップショットを確認できます。iOSアプリ単体でWebを保存するのではなく、サーバーを操作するクライアントです。
iPhone・iPad版は現在、公開TestFlightベータで配布されています。公式サイトが案内する対応環境はiOS 26以降、iPadOS 26以降で、ArchiveBox Server 0.9.x以降が必要です。GitHubの最新リリースノートv1.13.22も、iOS版の入手先としてTestFlightを案内しています。
iPhone向けクライアントであり、サーバーではない
アプリにはサーバーのアドレスとAPIキーを登録します。実際のページ取得とスナップショットの保存はArchiveBoxサーバーが担当し、iOSアプリはリンクの送信や保存内容の閲覧を簡単にします。
自宅のマシンなどですでに動かしているサーバーにも接続できます。サーバーがまだない場合は、Apple Silicon搭載Mac向けのArchiveBox Serverアプリも用意されています。iPhoneアプリ自体に開発元のホスト型アーカイブサービスは含まれません。
iOSの共有シートからリンクを保存
Safari、メール、メッセージなどで残しておきたいページを見つけたら、iOSの共有シートを開いてArchiveBoxを選びます。送信時にタグを付けておけば、あとからアーカイブを整理しやすくなります。
新しいリンクを受け取り、保存するにはサーバーへ接続できる必要があります。処理が終わるとSnapshotsに結果が表示されます。オフライン中にためて後から送るキューではなく、サーバーへ直接渡す仕組みです。
スナップショット、タグ、保存形式を探す
接続先サーバーのスナップショットを閲覧し、コレクションを検索したりタグで絞り込んだりできます。元のWebページが残っているかどうかだけに頼らず、保存済みのコピーを開けます。
スナップショットに保存された出力形式も確認できます。利用できる形式はサーバーが実際に取得した内容や有効にした保存設定によって異なり、未保存の形式をクライアント側で作れるわけではありません。
ログインが必要なページにはペルソナを使う
ログイン済みのブラウザーセッションが必要なページについて、プロジェクトはペルソナ機能を案内しています。Add URLsでDefault Personaを選ぶと、サーバーが設定済みのセッションを使って対象ページを処理できます。
ペルソナはサーバー側の取得機能であり、iPhoneアプリがサイトのアクセス制限を回避する仕組みではありません。Cookieやセッションの設定内容を確認し、アクセス権のあるページだけを保存してください。
データと処理がどこに置かれるか
プロジェクトによると、ネイティブアプリに分析・トラッキングSDKはなく、開発元のクラウドアカウントも不要です。共有したURLは選択したArchiveBoxサーバーに送られ、保存、アクセス、保持期間はその管理者が制御します。
接続情報は端末のKeychainに保存され、iOS共有拡張にはURL履歴やオフラインキューがないと説明されています。そのためサーバー停止中や自宅ネットワークへ接続できない場合、新しいリンクは接続復旧まで送れません。
端末側の情報にも注意が必要です。ネイティブ検索や開いたページのメタデータがSpotlightに表示されることがあり、別途提供されるブラウザー拡張には独自の保存領域とCookie同期設定があります。TestFlightやダウンロードではAppleとGitHubのサービスも使われるため、必要に応じて各社のポリシーを確認してください。
接続可能なサーバーを用意する
ArchiveBox Server 0.9.x以降が必要です。新しいリンクを送る間、サーバーは起動していて端末から到達できなければなりません。自宅のサーバーなら同じネットワークに接続するか、外出先ではVPNを利用する方法があります。
アプリにサーバーのアドレスとAPIキーを入力します。公式のMac Serverアプリでは接続用QRコードの表示やキーの作成ができますが、既存の対応サーバーも利用可能です。特に外部ネットワークから接続できるサーバーでは、アドレスとキーを安全に管理してください。
対応OSとベータ版の状況を確認
プロジェクトが現在案内している対応環境はiOS 26以降とiPadOS 26以降です。ネイティブアプリはベータ版のため、画面や要件、TestFlightの招待状況は開発とともに変わる可能性があります。
GitHubで確認できる最新リリースは、2026年9月24日公開のv1.13.22です。リリースにはMac用のダウンロードが含まれますが、iPhoneとiPadの入手先はTestFlightと記載されています。Mac用ZIPやサーバーアプリをiOSにインストールすることはできません。
公式TestFlightベータをインストール
必要であれば先にAppleのTestFlightアプリをApp Storeからインストールし、ArchiveBox公式TestFlight招待を開きます。TestFlightで招待を承認してInstallをタップしてください。これはArchiveBoxの通常のApp Store販売ページではなく、公式ベータの配布経路です。
App Storeには「ArchiveBox Search」という似た名前のアプリもありますが、別の開発者によるInstagramアーカイブ検索アプリです。このプロジェクトを入れる場合は上記の公式招待を使い、インストール後に自分の対応サーバーへ接続してください。
TestFlight → 招待を承認 → インストール → ArchiveBoxサーバーへ接続オープンソースでもサーバーは別に必要
iOS/macOSアプリのリポジトリはGNU GPL-3.0-onlyで公開され、アプリのソースコードとテストも含まれています。プロジェクトサイトにはクライアントの機能、プライバシー上の境界、サーバーの選択肢が説明されています。
オープンソースであっても、iPhoneアプリ単体でアーカイブが完結するわけではありません。ページの取得と保存はサーバー側で行われるため、コレクションを長く使うならサーバーの稼働やバックアップも考えておきましょう。
iPhoneでArchiveBoxを使うのに向いている人
すでにArchiveBoxを運用していて、iPhoneやiPadでWebを見ながらリンクを保存したい人、自分で選んだサーバーにアーカイブを置きたい人に向いています。共有シートを使えば、新しいホスト型アカウントへ保存先を移さずに素早く記録できます。
一方で、ワンタップで使えるクラウド型ブックマークではありません。到達可能なArchiveBox 0.9.x以降のサーバー、対応するiOS/iPadOS、ベータ版を試す心構えが必要です。公式TestFlightから始め、リンク保存の前にサーバー接続を設定してください。
プロジェクト情報
- ライセンス
- GPL-3.0-only
- 対応環境
- iOS 26以降、iPadOS 26以降。ArchiveBox Server 0.9.x以降が必要
- 実装言語
- Swift、SwiftUI
- 確認したバージョン
- GitHub Release v1.13.22(2026-09-24公開)、iOS版はTestFlightベータ
インストール
# iPhone・iPadでArchiveBox公式ベータに参加:
https://testflight.apple.com/join/wUG6DS6z
# 必要なら先にAppleのTestFlightをインストール:
https://apps.apple.com/us/app/testflight/id899247664ライセンスの概要
ネイティブアプリはGPL-3.0-onlyです。アプリはクライアントであり、取得処理とアーカイブ保存は別のArchiveBoxサーバーが担当します。



